大らかな時代だった1970年代、「世界中の外国人」という記事 (アメリカのユーモア雑誌National Lampoon誌に掲載)では「人間ではなく、ある種の猿。お互いを食い合って、棒の束と泥を崇拝している」という調子で一番最初のアフリカ人の項目から飛ばしていました。今日の社会的基準では間違いなく掲載不可能でしょう。
建前論とは無縁なインターネットの画像掲示板には、当時の基準に勝るとも劣らない辛らつな国別の住人ステレオタイプのリアクション画像があります。例えば、日曜日から開催されるコンフェデで日本と同組の対戦国ブラジル、イタリア、メキシコはこんな感じです。
<典型的なブラジル人> ・大きなロンパリ(斜視、ガチャ目) ・ださい髪型 ・超不細工な猿顔 ・でかい耳 ・黄色いすきっ歯 ・ロナウジーニョのシャツ ・バナナ ・裸足(靴は高すぎて買えない) |
<典型的なイタリア人> ・気持ち悪いジェルで固めた髪形 ・酷い日焼け肌 ・長くて曲がってる鼻 ・変な口ひげ ・金のペンダント ・ゲイ風の白シャツ ・毛深い胸毛 ・脇汗の黄ばみ ・ゲイ風の金のブレスレット ・ピザ ・ゲイ風のパンツ ・ゲイ風の靴 |
<典型的なメキシコ人> ・変な帽子 ・つながった一本眉毛 ・でかい頭と目 ・醜いおかっぱ ・バカみたいな口ひげ ・金歯 ・脇汗の黄ばみ ・ばかげたパンツ ・古いモカシン |
<典型的な日本人> ・細目 ・醜いおかっぱ ・黄色い猿顔 ・出っ歯 ・カメラ ・嫁の抱き枕 ・任天堂DS ・ばかげた変な靴 ・ちびの体格 |
めちゃくちゃ無礼な内容なので、海外の画像掲示板以外では大喧嘩になるかレイシストと呼ばれて二度と口を聞いてもらえない類のものです。それでも、心の奥に普段しまってある外国人の本音を覗き見る機会はそうそうないので、外国人がお互いをどのようにステレオタイプ化しているのか見てみましょう。